JR九州は07年10月から今年3月まで「佐賀VS鹿児島」キャンペーンを実施した。期間中の旅行者は前年同期比52.2%増の7万7959人と大幅に増えた。両県の食と温泉が特に人気を集めた。
同キャンペーンは九州の2つの県の観光素材を比較して旅行を促す企画で、これまで「大分VS鹿児島」、「長崎VS熊本」を実施している。
鉄道利用の宿泊商品や団体旅行、割引きっぷの販売実績は、佐賀が同77.9%増の2万3136人、鹿児島が同43.4%増の5万4823人だった。
同社は旅行者600人(うち女性381人)にアンケート調査を実施。旅の魅力である食や温泉などについて5段階評価してもらったところ、佐賀は、「食」が4.32点、「温泉」4.33点、「自然風景」3.59点、「ホスピタリティ」3.73点となった。鹿児島の場合も同様の傾向が見られ、「食」4.32点、「温泉」4.37点、「自然風景」4.42点、「ホスピタリティ」4.11点だった。
また、行って(体験して)良かったものベスト5では、佐賀は佐賀牛が1位で、以下、嬉野温泉、嬉野茶、温泉湯豆腐、カニ・カキの順。鹿児島は黒豚が1位で、指宿砂むし、列車、霧島温泉、知覧と続く。